空を眺めて生きる


by ogisawakaoru
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SuperFinal Day9

今日を含め、残り3日間。昨日でディスカードを使ってしまった日本チームですが、まだ上位との点差はそれほど大きなものではありません。天気は今日も晴れの北風予報。大気は不安定で夕方にはサンダーストーム予報も出ています。ということはもちろんサーマル活動は活発!今日こそ完璧なコンディションで飛べる!ハイスピードレースが期待されます。
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タスクコミッティは、後半戦に入ってからの総合成績に波乱を求めるのか、Reti盆地を大きくクロスするテクニカルなタスクを決定しました。盆地中央にある空港から3kmシリンダーによる飛行禁止空域を左右どちらのコースで迂回するのかが、勝負の分かれ目となります。昨日のタスクは飛行禁止空域をギリギリでパスしたグループがゴールを決めましたが、GPSの表示するシリンダーを常にチェックしながらのフライトとなりそうです。ちなみに昨日は9名のパイロットがシリンダーに引っかかり、もちろん0点(ゼロスコアー)のペナルティーとなってしまいました。
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テイクオフは本流の北風をブロックしたリーサイド(裏側)の中にあり、日が差すとサーマルブローが入ってきます。しかし、発達した積雲によりテイクオフが陰ってしまうと、風のバランスが崩れ、テイクオフはダストデビル(ミニ竜巻)の巣となってしまうのです。
「Dasty!!」(ダストデビルの愛称)の声がすると、パイロットは自分のグライダーを抑えにダッシュします。それでもデビルの餌食になったグライダーは絞られた雑巾のようにグルグル回りながら巻き上げられて行きます。まるでサーマルの神様がパイロットにいたずらをしているようです。
さて、そんなコンディションでウィンドオープン!選手は次々とテイクオフして行きます。対流は活発で、選手をもれなく2700mの雲底へ。いち早くクラウドベースへ到着した日本チームは雲に入らない様にベストポジションを伺います。
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発達した積雲が地表を大きく多い、PoggioBustoneエリアは真っ暗・・。何処でも上がり始めたこともあり、ちょっといやな予感がします。そのうちポツポツと雨を感じるようになり、選手は一斉にスパイラルを始めます!慌てて無線スイッチを確認すると「TaskCancel!」のコールが・・・。やっぱりだめか。
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宮田は平野部の晴れ間へグライドし、無事に着地。事なきを得ましたが、がっくり。
なかなかうまくいかないものです。
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by ogisawakaoru | 2009-09-10 16:02