SuperFinal Day11
2009年 09月 12日
11日間のスーパーファイナルもいよいよ最終日となりました。いつも快晴の朝ですが、今日も午後にはサンダーストーム予報が出ていますが、午前中の早い時間にタスクをこなせば何とか成立できるはず。総合成績は宮田26位、扇澤28位でトップ10との点数差は上位との僅かです。日本チームは気合を入れてテイクオフへ上がりました。
盆地内を南北に往復する57kmのタスクが決まりました。ウインドオープンは12:15。1時間半で回れば14時にはゴールできます。サンダーストームがくるのが早いか、ゴールするほうが早いか!?天気ともレースをしているようです。
スタート前はいつもの2700mのクラウドベースで待ちます。日本チームも絶好のポジションでスタート!最終日ということもあり、いつも以上にトランジットスピードは上がります。トップ集団は60km/h近くのスピードでかっとんで行きます。2ndターンポイントまでは最短距離を80機の大集団で進み、その後2手に分かれました。
とにかく平野部を真っ直ぐ進んだのは1000点狙いの扇沢、アリアス、ルカでしたが、やや低くスピードに乗れません。宮田、大澤は山周りの雲底狙いで一気にまくる作戦です。順調にテイクオフ前まで戻り、+3m/sのサーマルをゲット!よっしゃー昇竜拳!これで雲底まで行ける!そう思ったころに、またもや無線から「雨が降っている!!」「レベル3!」などど低いパイロットが叫び始めました。確かにオーバーキャストして暗くはなっていますが、まだ小雨で行けそうです。そしてこちらはもう少しで雲底まで行けそうだというのに・・・。タスクストップを狙ってか低くパイロンに突っ込むものまで出てきました。
そして、やっぱり「TaskCancel」コールされてしまいました。エアスタートから1時間がたっていないためタスクストップにもならず、不成立です。こうして、2009PWC スーパーファイナルは終了してしまいました。
今回は不安定な大気によるタスクキャンセルが多く、残念な結果となってしまいました。9月のヨーロッパはイタリアといえども、すでに秋の空気に包まれて安定しない天気となってしまったようでした。来年からのスーパーファイナルは、トルコで行われますが、エリアのBESTシーズンに開催していただきたい。やはりPWCチャンピオンを決めるならばそれなりに、本数が成立する事が必要にも感じます。しかし、勝つパイロットは勝つのです。前半からそのことまでも頭にいれて飛べたパイロットが勝っただけなのです。優勝はフランスのシャル・カズー、2位はイギリスのラッセル・オグデン。3位はイタリア伝説のパイロット、ドニー・ルカでした。5位にはBoomerangProtoにのるイタリアの若手アーロンが入りました。
更なるハイスピード化が進んだことが印象に残る大会でした。昨年までは上昇能力がキーワードでしたが、今年なってからのグライダー性能の大きな発展がさらなるスピードレースを展開させ、グライダーの進化はとどまることを知りません。またパイロットもその進化に追従して行かなくてはならないのです。新たな課題が見えたスーパーファイナルでしたが、来年の2010PWC白馬に向けて必要なものは明確になったことは確かです。
結果を出すことはできませんでしたが、ご声援本当にありがとうございました。
盆地内を南北に往復する57kmのタスクが決まりました。ウインドオープンは12:15。1時間半で回れば14時にはゴールできます。サンダーストームがくるのが早いか、ゴールするほうが早いか!?天気ともレースをしているようです。
スタート前はいつもの2700mのクラウドベースで待ちます。日本チームも絶好のポジションでスタート!最終日ということもあり、いつも以上にトランジットスピードは上がります。トップ集団は60km/h近くのスピードでかっとんで行きます。2ndターンポイントまでは最短距離を80機の大集団で進み、その後2手に分かれました。
とにかく平野部を真っ直ぐ進んだのは1000点狙いの扇沢、アリアス、ルカでしたが、やや低くスピードに乗れません。宮田、大澤は山周りの雲底狙いで一気にまくる作戦です。順調にテイクオフ前まで戻り、+3m/sのサーマルをゲット!よっしゃー昇竜拳!これで雲底まで行ける!そう思ったころに、またもや無線から「雨が降っている!!」「レベル3!」などど低いパイロットが叫び始めました。確かにオーバーキャストして暗くはなっていますが、まだ小雨で行けそうです。そしてこちらはもう少しで雲底まで行けそうだというのに・・・。タスクストップを狙ってか低くパイロンに突っ込むものまで出てきました。
そして、やっぱり「TaskCancel」コールされてしまいました。エアスタートから1時間がたっていないためタスクストップにもならず、不成立です。こうして、2009PWC スーパーファイナルは終了してしまいました。
今回は不安定な大気によるタスクキャンセルが多く、残念な結果となってしまいました。9月のヨーロッパはイタリアといえども、すでに秋の空気に包まれて安定しない天気となってしまったようでした。来年からのスーパーファイナルは、トルコで行われますが、エリアのBESTシーズンに開催していただきたい。やはりPWCチャンピオンを決めるならばそれなりに、本数が成立する事が必要にも感じます。しかし、勝つパイロットは勝つのです。前半からそのことまでも頭にいれて飛べたパイロットが勝っただけなのです。優勝はフランスのシャル・カズー、2位はイギリスのラッセル・オグデン。3位はイタリア伝説のパイロット、ドニー・ルカでした。5位にはBoomerangProtoにのるイタリアの若手アーロンが入りました。
更なるハイスピード化が進んだことが印象に残る大会でした。昨年までは上昇能力がキーワードでしたが、今年なってからのグライダー性能の大きな発展がさらなるスピードレースを展開させ、グライダーの進化はとどまることを知りません。またパイロットもその進化に追従して行かなくてはならないのです。新たな課題が見えたスーパーファイナルでしたが、来年の2010PWC白馬に向けて必要なものは明確になったことは確かです。
結果を出すことはできませんでしたが、ご声援本当にありがとうございました。
by ogisawakaoru
| 2009-09-12 05:03